車検と一緒にやっておくとお得な整備項目ベスト7

車検と一緒に整備すると、重複工賃・代車代・同時施工割引の 3 つで費用を抑えられます。次回車検まで安心して乗れるおすすめ整備項目 7 選と優先順位、断ってよい整備の見極め基準(ブレーキパッド 5mm 残など)を、安全基準と実務に沿って解説します。
1. なぜ車検と一緒にやるとお得?
車検と別タイミングで整備依頼すると、その都度工賃が発生し、車を預ける手間や代車の手配費用がかかります。車検時にまとめて整備を行うと、以下の 3 つの節約効果が生まれます。
- 重複工賃の浮き(割引)
車検時は「ブレーキの分解点検」「タイヤの脱着」等をすでに実施しているため、同時にブレーキフルード交換やタイヤ関連の整備を行うと、作業工程が重なり工賃が単体依頼より安く(あるいは工賃無料で)なるケースが多くあります。 - 代車代・手間の削減
整備のたびに車を預ける手間や、代車費用(あるいはレンタカー代)を 1 回分に集約できます。 - 部品代・油脂類のセット割引
整備工場によっては「車検同時施工キャンペーン」などで、オイルやバッテリーなどの部品代自体を割引してくれる場合があります。
| パターン | 各項目の工賃 | 代車代・預け手間 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 別タイミングで 3 回依頼 | 正規工賃 × 3 回 | 毎回必要(計 3 回) | 高くなる(時間・費用とも) |
| 車検と一緒に 3 項目依頼 | 重複工賃割引が適用 | 1 回で完結(車検中) | 工賃・代車代を大幅節約 |
節約幅は整備内容と業者で差がありますが、単体依頼の合計と比べて 1〜3 万円程度浮くケースが目安です。
2. 一緒にやっておくと得な整備項目ベスト 7

① エンジンオイル + オイルエレメント交換
- 時期:5,000〜10,000km または 1 年
- 費用相場:5,000〜8,000 円
- 理由:車検時の点検でオイル状態を確認するため、追加料金が最小限で済む
② ブレーキフルード交換
- 時期:2 年に 1 回(つまり車検ごと)
- 費用相場:3,000〜6,000 円
- 理由:車検時はブレーキ分解点検を実施しているため、フルード交換を同時に行うと工賃の重複分が浮く
③ エアコンフィルター交換
- 時期:1〜2 年に 1 回
- 費用相場:3,000〜5,000 円
- 理由:花粉症の方は梅雨入り前のタイミングがおすすめ
④ ワイパーゴム交換
- 時期:1 年に 1 回
- 費用相場:2,000〜4,000 円
- 理由:拭きムラがあれば視界の安全に直結
⑤ バッテリーチェック + 必要なら交換
- 時期:3〜5 年(車種・使い方で差)
- 費用相場:10,000〜30,000 円(アイドリングストップ車・ハイブリッド車の補機バッテリーは専用品のため上限が高い)
- 理由:車検時にテスター診断を無料で実施してくれる業者が多く、寒い季節の前にチェックしておくと安心
⑥ タイヤローテーション + 空気圧調整
- 時期:5,000〜10,000km ごと
- 費用相場:3,000〜5,000 円(車検時はサービスのことも)
- 理由:車検時にタイヤ脱着を行うため、同時のローテーションは工賃が浮きやすい。偏摩耗を防いでタイヤ寿命を延ばせる
⑦ 冷却水(クーラント)補充 or 交換
- 時期:LLC(緑や赤の従来品)は 2〜4 年、SLLC(スーパーロングライフ・青やピンク等)は初回 7 年または 10 万 km(新車時・車種による)、2 回目以降は 4 年または 8 万 km ごとが目安
- 費用相場:3,000〜8,000 円
- 理由:オーバーヒート予防、特に夏前のタイミング。自車がどちらのクーラントを使っているか・交換目安は取扱説明書か整備手帳で確認できる
3. 優先順位の付け方
すべて一度にやると 5〜8 万円の追加費用になります。予算が限られている場合は、安全性 > 寿命 > 快適性の順で優先するのがおすすめ。
| 優先度 | 整備項目 | 理由 |
|---|---|---|
| 最高 | ブレーキフルード / バッテリー(テスター診断で寿命間近) | 安全と直接関わる |
| 高 | エンジンオイル / 冷却水 | 故障予防 |
| 中 | タイヤローテーション / ワイパー | 寿命・快適性 |
| 中 | エアコンフィルター | 快適性 |

4. やらなくていい整備の見極め方
「車検時に勧められたけど、実は今すぐやらなくても問題ない」予防整備もあります。以下の基準を参考にしてください。
| 整備項目 | 様子見でも良いケース(次回点検へ繰り越し) |
|---|---|
| ブレーキパッド | 残量 5mm 以上(※3mm 以下は次回車検までに摩耗し切る危険があるため車検時の交換を推奨) |
| バッテリー | テスター診断で「良好」判定、かつエンジン始動に違和感がない |
| タイヤ | 残溝 4mm 以上で、ひび割れ・偏摩耗が見られない |
| ベルト類(ファンベルト等) | 表面にひび割れ・鳴き・損傷がない |
| スパークプラグ | 走行距離がメーカー推奨の交換目安(長寿命タイプで普通車約 10 万 km、軽自動車は高回転のため約 5 万 km)に達しておらず始動良好 |
5. 業者への伝え方のコツ
整備内容を絞りたい場合の、業者へのスマートな伝え方:

良い伝え方
- 「優先度の高いものだけ、今回は予算 ○○ 円までで進めたい」
- 「これは今やらないと危険ですか?それとも次回で大丈夫ですか?」
- 「保安基準に関わる修理と、予防整備を分けて見積もってほしい」
悪い伝え方
- 「整備は何もしないでください」
→ 保安基準に適合しない箇所の修理まで拒否することになり、そのままでは車検が通らない - 「予防整備は全部いらない」
→ 寿命が近い項目までスキップしてしまい、車検直後に故障リスクが高まる
「保安基準に関わる整備は必要な分だけ」「予防整備は優先度の高い項目だけ」と切り分けて伝えると、業者も対応しやすくなります。良い関係を作っておくと、本当に必要な整備とそうでないものを率直に教えてくれます。
ちなみに、整備履歴を記録しておくと「前回○○交換したから今回はやらなくていい」という判断が即できます。私自身、紙の整備記録簿が見当たらなくて、業者の言うままに重複整備をしたことがあります。Garage mgr(ガレージマネージャー)のような期日管理アプリで部品交換履歴も合わせて管理しておくと、整備の重複を防げて節約できます。
6. よくある質問
よくある質問
Q.車検時に追加の予防整備をすべて断ることはできる?
Q.一度断った整備を後でやってもらうのは可能?
Q.ディーラーと民間整備工場、整備の質に差はある?
Q.整備記録簿は何のためにある?
Q.交換部品は純正と社外品のどちらを選ぶべき?
オイル交換そのものの時期の考え方はオイル交換の頻度は距離と期間どちらで判断?、車検費用そのものを抑える方法は車検費用を 1 回あたり 1〜3 万円安く抑える方法で解説しています。交換履歴をGarage mgr(ガレージマネージャー)に残しておくと、次回の見積もり時に「前回いつ何を交換したか」をすぐ示せます。
整備履歴と車検期日をまとめて管理できるアプリ
オイル交換・ブレーキフルード・バッテリー等の部品交換履歴を Garage mgr(ガレージマネージャー)に登録しておけば、次の車検見積もり時に「前回いつ何を交換したか」がひと目で分かり、業者との交渉材料に使えます。車検満了日やオイル交換の次回時期はお使いのカレンダーアプリに連携でき、期日の 30 日前に通知が届きます。無料・アカウント登録不要・データはお使いの端末内に保存されます。
出典・参考情報
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