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バイクの自賠責は何年契約が得?保険料表と2026年値上げ

バイクのナンバープレートに貼付された自賠責保険標章とバイク本体
車検のない250cc以下のバイク(原付・軽二輪)なら、自賠責は12〜60ヶ月の5パターンから契約期間を選べる
バイク#バイク自賠責#自賠責保険#契約期間#保険料#軽二輪
公開:2026-09-13読了目安:約 11 分

バイクの自賠責保険は12〜60ヶ月の5パターンから契約期間を選べます。60ヶ月契約なら12ヶ月更新を5回繰り返すより2万円以上安くなりますが、2026年11月には保険料が平均6.2%、原付・バイクは約8〜13%値上げされる予定です。契約期間別の保険料表と選び方の注意点をまとめました。

1. バイクの自賠責保険、契約期間は5パターンから選べる

バイクの自賠責保険(正式名称は自動車損害賠償責任保険)は、契約期間を自分で選べます。125cc超250cc以下の軽二輪自動車と125cc以下の原動機付自転車の場合、選べるのは12ヶ月・24ヶ月・36ヶ月・48ヶ月・60ヶ月の5パターンだけです。四輪の自動車のように「17ヶ月」「23ヶ月」のような中途半端な月数は選べません。国土交通省の案内でも、この2区分の契約期間は1年単位の5段階と説明されています[1]。

12ヶ月・24ヶ月・36ヶ月・48ヶ月・60ヶ月と契約期間ごとに並んだ自賠責保険の申込用紙のイメージ
軽二輪・原付は1年刻みの5パターン、250cc超のバイクは1〜37ヶ月から選べる

一方、250cc超の小型二輪自動車(車検が必要なバイク。車検の詳細はバイクの車検は250cc超からで扱っています)は、四輪の自動車と同じく1ヶ月〜37ヶ月の間で柔軟に選べます。ただし上限は37ヶ月までで、60ヶ月契約はできません[1]。60ヶ月という長期契約が選べるのは、車検がない125cc超250cc以下の軽二輪と、125cc以下の原付だけの特典というわけです。

なぜこの違いがあるかというと、単純な話で、車検のあるバイクは車検のタイミングで自賠責も同時に更新するのが基本だからだと思います。車検を伴わない軽二輪・原付は更新のきっかけが自分の記憶だけなので、うっかり忘れを減らす意味でも長期契約を選ぶ価値があります。この「更新のきっかけがない」という点は、Garage mgr(ガレージマネージャー)のようなアプリで満了日を管理する動機にもそのままつながります。

2. 契約期間別の保険料一覧(2026年11月の値上げ後も掲載)

保険料は損害保険料率算出機構が算出する基準料率で、全国どの保険会社・代理店で加入しても同額です。以下は沖縄県・離島を除く地域(全国のほとんど)の金額です。

契約期間軽二輪(126〜250cc)現行軽二輪 2026年11月〜原付(125cc以下)現行原付 2026年11月〜
12ヶ月7,100円7,800円6,910円7,730円
24ヶ月8,920円9,780円8,560円9,630円
36ヶ月10,710円11,700円10,170円11,480円
48ヶ月12,470円13,560円11,760円13,280円
60ヶ月14,200円15,370円13,310円15,030円

「現行」は2023年1月18日届出の基準料率で、2026年9月時点で有効な金額です[3]。損害保険料率算出機構は2026年4月30日付で金融庁長官に基準料率の変更を届け出ており、2026年11月1日以降を保険期間の開始日とする契約から新料率が適用されます[5][6]。全車種平均では6.2%の引き上げですが、同機構の届出資料によると一般原動機付自転車は24ヶ月契約で12.5%、36ヶ月契約で12.9%の値上げ幅になっていて、平均より影響が大きい車種の一つです[5]。1955年の自賠法制定以来何度も改定はありましたが、実質的な値上げとしては約13年ぶりとのことです。

3. 結局何ヶ月がお得か?1年あたりの単価で比較

契約期間ごとの金額をそのまま比べると60ヶ月が一番高く見えますが、これは5年分をまとめて払っているからです。1年あたりの単価に直すと話が変わります。現行料率の軽二輪自動車で計算するとこうなります。

契約期間保険料1年あたりの単価
12ヶ月7,100円7,100円
24ヶ月8,920円4,460円
36ヶ月10,710円3,570円
48ヶ月12,470円約3,118円
60ヶ月14,200円2,840円

12ヶ月契約を5回更新すると合計35,500円かかりますが、60ヶ月契約なら14,200円で済みます。差額は21,300円です。この差は2026年11月の新料率でも同じ傾向で、12ヶ月更新5回(39,000円)と60ヶ月契約(15,370円)の差は23,630円に広がります。値上げ幅そのものが短期契約のほうに大きく乗る計算なので、長期契約の割安さはむしろ今後強まる方向です。

とはいえ、60ヶ月が万人にとって正解というわけではありません。次の章で注意点を整理します。

4. 原付・250cc超のバイクとの違い

参考までに、250cc超で車検が必要な小型二輪自動車の保険料も載せておきます[3][6]。こちらは契約期間の刻みが12ヶ月〜37ヶ月と幅広く、60ヶ月契約自体が存在しません。

契約期間現行2026年11月〜
12ヶ月7,010円7,730円
37ヶ月(上限)10,630円11,660円

面白いのは、12ヶ月あたりの金額だけ見ると軽二輪(7,100円)より小型二輪(7,010円)のほうがわずかに安い点です。排気量が大きいほど保険料が高くなるわけではなく、車検の有無で契約の枠組みそのものが違う、という理解のほうが実態に近いと思います。

原付(125cc以下)は軽二輪よりどの契約期間でも一段安く設定されています。ただし原付は今回の改定で値上げ幅が特に大きいため(前述のとおり24ヶ月契約で12.5%)、2026年11月以降は軽二輪との差がやや縮まります。

5. 長期契約の注意点、廃車・譲渡と中途解約

60ヶ月契約が単価で得なのは間違いありませんが、契約期間中にバイクを手放す予定があるなら話は別です。自賠責保険を解約できるのは、バイクを廃車(抹消登録)してナンバープレートを返納した場合に限られます[7]。売却しただけでナンバープレートが手元にない状態、あるいは名義変更だけで実際には廃車していない状態では解約できません。この点は国土交通省のページでは詳しく触れられておらず、複数の損害保険会社のFAQで共通して案内されている内容です。

解約が認められた場合、残りの契約期間が1ヶ月以上あれば月単位で保険料の一部が返金されます。逆に残り1ヶ月未満の端数分は返戻金の対象になりません。返還される金額の計算方法は、損害保険料率算出機構が公表する自賠責保険基準料率の中に約款の規定として明記されています[3]。

バイクのナンバープレートから自賠責保険標章(ステッカー)を剥がして保管するイメージ
役所や運輸支局へナンバープレートを返す前に、ステッカーを剥がして保管しておく

もう一つ、原付・軽二輪ならではの見落としがあります。車検のあるバイクと違い、原付・軽二輪のナンバープレートには自賠責保険標章(通称ステッカー)が貼られていて、保険会社はこのステッカーの原本(または紛失の申告)を解約手続きの際に求めます[8][9]。ここで順番を間違えやすいのですが、先にナンバープレートを役所や運輸支局へ返納してしまうと、ステッカーだけ後から回収するのは事実上できません。ステッカーが手元になくても「紛失・滅失」として解約手続き自体は可能ですが、本人確認書類の追加提出などひと手間増えます[8][9]。プレートを返す前に、ステッカーを剥がして手元に保管しておくのが一番スムーズです。

正直なところ、自分でバイクの自賠責を選ぶとき「とりあえず一番長いのでいいや」で60ヶ月にしてしまいがちですが、手放す時期がまったく読めない新車以外は、一度立ち止まって考えたほうがいいポイントだと思います。

6. うっかり切れたまま走るとどうなるか

自賠責保険は強制保険なので、切れたまま公道を走ると重い罰則があります。国土交通省の案内によると、無保険での運行は1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金の対象です[2]。証明書を携帯せずに運行した場合(加入はしているが証明書を忘れた場合)は30万円以下の罰金です[2]。行政処分としては違反点数6点が科され、前歴がなくても免許停止処分の対象になります。

満了日の考え方にも注意が必要です。自賠責保険の補償は満了日の正午(12時)までで、日付が変わる深夜0時までではありません[12]。「満了日のうちに乗ればセーフ」と思っていると、正午以降は無保険状態になってしまいます。

自賠責保険証明書に記載された保険期間満了日の欄をクローズアップした写真
自賠責保険証明書には保険期間満了日が記載されている。排気量にかかわらず必ず確認しておきたい欄

軽二輪・原付は車検という強制的な更新のきっかけがないため、満了日を自分で覚えておくしかありません。この「更新のきっかけがない」問題は、バイクの法定点検は1年ごとで扱った点検義務とも共通する構造です。Garage mgr(ガレージマネージャー)に自賠責の満了日を登録しておけば、期日を.icsファイルでお使いのカレンダーに追加でき、通知はカレンダーアプリに任せられます。無料で、データは端末内にのみ保存される仕組みです。

よくある質問

よくある質問

Q.バイクの自賠責保険は何ヶ月契約から選べますか?

A.
125cc以下の原付と125cc超250cc以下の軽二輪自動車は、12・24・36・48・60ヶ月の5パターンから選べます。250cc超で車検が必要な小型二輪自動車は1〜37ヶ月の間で選べますが、60ヶ月契約はできません。

Q.一番お得な契約期間はどれですか?

A.
1年あたりの単価で比較すると60ヶ月(5年)契約が最も割安です。現行料率の軽二輪自動車では、12ヶ月契約を5回更新する場合と比べて21,300円安くなります。ただし契約期間中に廃車・譲渡の予定があるなら、無理に長期を選ぶ必要はありません。

Q.2026年11月にバイクの自賠責保険料は値上げされますか?

A.
されます。損害保険料率算出機構が2026年4月30日付で金融庁長官に届け出た新料率が、2026年11月1日以降を保険期間の開始日とする契約から適用されます。全車種平均で6.2%の値上げですが、一般原動機付自転車は24ヶ月契約で12.5%、36ヶ月契約で12.9%とより大きな値上げ幅です。

Q.途中でバイクを手放したら自賠責保険は解約できますか?

A.
廃車(抹消登録)をしてナンバープレートを返納した場合に限り解約できます。残りの契約期間が1ヶ月以上あれば月単位で保険料の一部が返金されますが、1ヶ月未満の端数分は返戻金の対象外です。売却しただけでナンバープレートが手元にある状態では解約できません。

Q.自賠責保険が切れたまま走るとどうなりますか?

A.
1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金の対象になり、違反点数6点が科されます。証明書を携帯していなかった場合(加入はしているが不携帯の場合)は30万円以下の罰金です。

Q.満了日はいつまでが補償の対象ですか?

A.
満了日の正午(12時)までです。日付が変わる深夜0時までではないため、満了日の午後は無保険状態になります。

Q.廃車手続きの窓口はどこですか?

A.
125cc以下の原付は市区町村役場(軽自動車税の廃車申告)、126cc以上の軽二輪・小型二輪は運輸支局です。軽自動車検査協会は四輪・三輪の軽自動車専用の窓口で、バイクの手続きは扱っていません。「軽二輪」という名前から軽自動車検査協会と誤解しやすいので注意してください。

Q.ナンバープレートを返納する前にやっておくべきことはありますか?

A.
ナンバープレートに貼ってある自賠責保険標章(ステッカー)を先に剥がして保管しておいてください。プレートごと窓口に返納してしまうと、あとで保険会社への解約手続きでステッカーの提出を求められた際に、紛失扱いとして本人確認書類の追加提出などひと手間増えることがあります。

自賠責の満了日は、車検のないバイクほど自分で覚えておくしかない

軽二輪・原付には車検という強制的なリマインダーがありません。Garage mgr(ガレージマネージャー)に自賠責の満了日を登録しておけば、次の更新時期を.icsでお使いのカレンダーに入れておけます。無料・アカウント登録不要で、データはお使いの端末内にのみ保存されます。

出典・参考情報

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