車の期日を無料で管理

ファミリーバイク特約とは?125cc以下バイクの任意保険

自動車の隣に停めた125cc以下の原付バイク、家族の任意保険で補償するイメージ
ファミリーバイク特約は、家族の自動車保険に125cc以下のバイクの任意保険を追加できる制度
バイク#ファミリーバイク特約#任意保険#125cc以下#原付#バイク保険
公開:2026-09-18読了目安:約 11 分

ファミリーバイク特約は、家族の自動車保険に125cc以下のバイクの任意保険を付帯できる制度です。運転者の年齢条件が適用されないため高校生の子どもも対象になりますが、車両保険やロードサービスは基本的に対象外。対象家族の範囲や単体のバイク保険との違いを整理しました。

1. ファミリーバイク特約とは?対象になるバイクと家族の範囲

ファミリーバイク特約は、自分や家族の自動車保険(任意保険)に追加してセットできる特約で、125cc以下のバイクを運転中に起こした事故の対人・対物賠償や、自分のケガを補償する仕組みです。正式名称は保険会社によって「ファミリーバイクに関する特約」「原付特約」など表記が異なりますが、内容はほぼ共通しています。

対象になるのは原動機付自転車(原付一種:50cc以下、原付二種:51cc超125cc以下)で、2025年4月に新設された新基準原付も含まれます[1]。125cc以下であれば複数台所有していてもすべて対象になり、友人・知人から借りたバイクも(所有者の了承があれば)補償の対象です[4]。

対象になる家族の範囲は、保険会社によって多少の表現差はありますが、おおむね次の通りです(三井住友海上の例)[2]。

  • 記名被保険者(契約の中心になる本人)
  • 記名被保険者の配偶者(別居していても対象)
  • 記名被保険者またはその配偶者の、同居の親族
  • 記名被保険者またはその配偶者の、別居の未婚の子
ファミリーバイク特約の対象になる家族の範囲を示す家族構成図
契約者本人だけでなく、配偶者や同居する親族なども補償の対象に含まれる

実家を出て一人暮らしをしている大学生の子どもでも、未婚であれば対象に含まれる、という点は覚えておいて損はないと思います。

新基準原付そのものの制度については、新基準原付とは?125ccが原付免許で乗れる条件でも扱っています。

2. 補償内容:人身傷害型と自損傷害型の違い

ファミリーバイク特約には、大きく分けて「人身傷害型」と「自損傷害型」の2種類があります[3]。

型単独事故・無保険車事故での自分のケガ双方に過失がある事故での自分の過失分(自己負担分)保険金の算定方法
人身傷害型補償される補償される(過失割合を問わず実際の損害額)実損払い
自損傷害型補償される補償されない(自己負担)定額払い(通院日数等に応じる)

対人賠償・対物賠償(相手への賠償)はどちらのタイプでも共通して補償されます。違いが出るのは「自分がケガをしたとき、その治療費などをどこまでカバーするか」という部分ですが、ここで一番トラブルになりやすいのが双方に過失がある事故のケースです。

たとえば信号のない交差点での出合い頭事故で、過失割合が「相手7:自分3」になったとします。この場合、相手の対人賠償保険からは相手の過失分(7割)しか支払われません。人身傷害型に入っていれば、残り3割(自分の過失分)の治療費も自分の保険から実際の損害額どおりに受け取れますが、自損傷害型はそもそも「自損事故(相手に過失がない、または単独の事故)」を前提にした補償のため、相手に一部でも過失がある事故では対象になりません[8]。つまり自損傷害型だけだと、この3割分は誰からも支払われず、まるまる自己負担になります。

「相手がいる事故なら、相手の保険でなんとかなるだろう」と考えるのは危険です。二輪車と四輪車の事故では二輪側にも一定の過失が付くケースが多く、この自己負担分の有無は実際の治療費に直結します。実際の損害額まで補償してほしいか、保険料を抑えて単独事故・もらい事故のカバーだけで十分と考えるかで選ぶことになります。

3. ここが盲点、車両保険とロードサービスは対象外

ファミリーバイク特約でもっとも誤解されやすいのが、バイク自体の修理費です。三井住友海上は「ファミリーバイクに関する特約では、原付の修理費はお支払いの対象外です」と明記しています[2]。つまり、自分の原付が事故で壊れても、修理代・買い替え費用は自己負担になります。盗難の補償もありません。

事故で損傷した原付バイクのイメージ、車両保険は対象外であることを示す
相手への賠償や自分のケガは補償されても、バイク自体の修理費は対象外

もう一つ見落としがちなのがロードサービスです。自動車保険の本体にロードサービスが付いていても、ファミリーバイク特約側にはロードサービスが付帯していないケースが一般的です[4]。バイクが立ち往生したときのために、JAFの会員サービスなど別の手段を用意しておく必要があります。

4. 運転者年齢条件は適用されない、という見落としがちな仕組み

自動車保険の本体に「35歳以上補償」のような運転者年齢条件を付けている方は多いと思います。ここで意外と知られていないのが、ファミリーバイク特約には運転者年齢条件や運転者限定特約が適用されないという点です。東京海上日動の公式FAQでも「ファミリーバイク特約には運転者の年齢条件特約は適用されません」と明記されており[5]、他の複数の保険会社の案内でも同様の説明がされています。

つまり、自動車保険の年齢条件を「35歳以上」に設定していても、原付免許を取ったばかりの高校生の子どもが原付を運転して事故を起こした場合、ファミリーバイク特約の補償はきちんと受けられます。「うちの契約は年齢条件があるから、子どもの原付事故は対象外のはず」と思い込むのは誤りです。

5. 単体のバイク保険との違い、どちらを選ぶべきか

125cc以下のバイクの任意保険には、ファミリーバイク特約のほかに、バイク単体で契約する「バイク保険(原付保険)」という選択肢もあります。両者の主な違いは次の通りです。

比較項目ファミリーバイク特約単体のバイク保険
契約単位家族の自動車保険に追加バイク単独で契約
等級使っても翌年度の等級・保険料に影響なし事故を起こすと等級が下がる代わりに、無事故なら等級が上がり保険料が下がる
車両保険基本的になし商品によっては加入できる
ロードサービス基本的になし商品によっては付帯
手続き家族の保険に連絡して追加するだけ新規に契約が必要
ファミリーバイク特約と単体のバイク保険の契約書類を並べたイメージ
等級制度の有無、車両保険・ロードサービスの扱いが主な違い

等級制度がないことは一見デメリットのようですが、「事故を起こしても翌年の保険料が上がらない」という見方もできます。長期間無事故を続けて保険料を下げていきたい人や、車両保険・盗難補償を手厚くしたい人は単体のバイク保険、手続きの手間を減らしたい人や、たまにしか乗らない子ども用の原付にはファミリーバイク特約、というのが基本的な選び方だと思います。

保険料は各社が公式に「いくら」と公表しているものではなく、契約者ごとの見積もりになります。比較サイトが公開しているアンケート集計では、自損傷害型が年間1万円前後、人身傷害型が2万円台〜3万円程度という数値も見られますが[6]、あくまで一部ユーザーの契約実績に基づく参考値であり、保険会社が定めた確定料金ではありません。実際の金額は、契約している保険会社の見積もりで確認するのが確実です。

6. 126cc超のバイクは対象外、自賠責との関係

ファミリーバイク特約が使えるのは、あくまで125cc以下の原動機付自転車までです。126cc以上の軽二輪・小型二輪には使えず、単体のバイク保険に別途加入する必要があります[1][7]。

なお、任意保険とは別に、すべてのバイクに加入が義務付けられている自賠責保険(強制保険)については、契約期間ごとの保険料や2026年11月の値上げについてバイクの自賠責は何年契約が得かで詳しく解説しています。任意保険は「加入するかどうかを選べる」保険、自賠責は「加入しないと公道を走れない」保険、という位置づけの違いを押さえておくと整理しやすいと思います。

Garage mgr(ガレージマネージャー)に自賠責や車検の期日を登録しておけば、任意保険を見直すタイミングと合わせて確認しやすくなります。無料で、データは端末内にのみ保存される仕組みです。

よくある質問

よくある質問

Q.ファミリーバイク特約は何ccのバイクまで使えますか?

A.
125cc以下の原動機付自転車(原付一種・原付二種、新基準原付を含む)が対象です。126cc以上の軽二輪・小型二輪には使えません。

Q.対象になる家族の範囲はどこまでですか?

A.
記名被保険者本人、その配偶者(別居していても対象)、記名被保険者またはその配偶者と同居している親族、記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子が一般的な対象範囲です(保険会社により表現は多少異なります)。ここでいう「未婚」は過去に一度も婚姻歴がないことを指し、離婚・死別で現在独身の場合は含まれません。

Q.相手のいる事故で自分にも過失がある場合、治療費はどうなりますか?

A.
人身傷害型なら過失割合を問わず実際の損害額が補償されますが、自損傷害型は相手に過失のある事故を前提にしていないため、自分の過失分の治療費は誰からも支払われず自己負担になります。二輪車の事故は自分にも過失が付くことが多いため、この違いは選ぶ際の重要なポイントです。

Q.自分のバイクが事故で壊れた場合、修理費は補償されますか?

A.
されません。ファミリーバイク特約には車両保険に相当する補償がなく、自分のバイクの修理費・盗難被害は自己負担になります。

Q.レンタルバイクやシェアリングサービスの原付でも補償されますか?

A.
各社の案内で明確に対象とされているのは友人・知人から借りたバイクまでです。レンタル業者やシェアリングサービスの車両が対象になるかは公開情報だけでは断定できないため、利用予定がある場合は契約中の保険会社に事前に確認してください。

Q.自動車保険に運転者年齢条件を付けていると、子どもの原付事故は対象外になりますか?

A.
なりません。ファミリーバイク特約には運転者年齢条件や運転者限定特約が適用されないため、年齢条件を満たさない子どもが運転していても補償の対象です。

Q.ファミリーバイク特約を使うと、自動車保険の等級は下がりますか?

A.
下がりません。ファミリーバイク特約を使っても、翌年度の等級や自動車保険本体の保険料には影響しないとされています。

Q.ファミリーバイク特約と単体のバイク保険、どちらがお得ですか?

A.
一概には言えません。手続きが簡単で保険料も比較的抑えやすいファミリーバイク特約に対し、単体のバイク保険は無事故を続けることで等級が上がり保険料が下がる仕組みや、車両保険・ロードサービスを付けられる点がメリットです。乗る頻度や車両保険の必要性で選ぶとよいと思います。

任意保険の見直しも、車検・自賠責の期日と合わせて管理する

ファミリーバイク特約にするか単体のバイク保険にするか迷ったときこそ、車検・自賠責の期日を洗い出すよい機会です。Garage mgr(ガレージマネージャー)に登録しておけば、次の期日を.icsでお使いのカレンダーに入れておけます。無料・アカウント登録不要で、データはお使いの端末内にのみ保存されます。

出典・参考情報

この記事をシェア